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最近一気に耳にするようになりましたね。
フリマアプリ「メルカリ」における紙幣売買問題とでもいいましょうか。
フッツーの1万円札が出品されているというもの。
このことの一体何が問題視されているのか。敏感な人ならピンとくるけど、そうでない人には一体何が問題なのか、むしろなんで普通の紙幣がちょっとお高めの価格で出品されてるの?っていう疑問しかわかなそうなもんですよね。
今回の騒がれた理由って一体なんだったのでしょうか。
フッツーの紙幣が高値で売れる理由ってナゼなんだぜ?
今回の問題のキモはエラー紙幣でも、ゾロ目揃いでもない、何の変哲もないフッツーの紙幣なのに高値で販売されていたということ。
ゾロ目や連番、左上と右下の番号が違うといった紙幣であればそれに価値を見い出す人も少なくはなさそうですが、そうではありません。
本当にフッツーの紙幣が売られていたのです。
その理由は簡単にいうと、金策立ち行かぬ人々にとって一抹の光であったということでしょう。
Twitterでも話題となったことで、一気にこの問題が明るみになりました。
要は新たに借金することができない、クレジットカードのキャッシング枠もいっぱいいっぱい、そんな金策困窮している人が、クレジットカードのショッピング枠を使って現金を購入するといういわゆる“ショッピング枠の現金化”というヤツですな。
例えばメルカリでは実際に以下のような出品がありました。
- 5万円→5万9500円
- 4万円→4万7300円
- 1万円→1万1900円
など。
メルカリ対応済み。もう現金の購入はできませんぞ。だけど…
これって違法行為ではないとしても心情的には真っ黒に近いグレーでしょう。
というより闇のように深い真っ黒な個人間売買だと思いません?
メルカリではトラブル防止を理由として現行紙幣の出品が禁止されました。つまり、今後メルカリでの出品は発見され次第順次削除されることになります。
現金を売るという行為自体は違法ではないため、あくまで運営元の良心によって規約に盛り込む程度でしか対応することはできませんが、それでも完全にこのような売買をなくすのは非常に難しいのではないでしょうか。
現金を手にする手段って現金販売以外にもいくつか方法があります。
チャージ済みSuica(紙幣同様対策が始まった模様)
【追記】パチンコの特殊景品においても対策が始まった模様
メルカリの現金の売買が禁止されたらしいけどチャージ済みSuicaとか抜け道がたくさん有っていたちごっこになるんだろうなぁというお話 pic.twitter.com/3welGHGXwF
— ありんす(レモンタルト) (@ali_alince) 2017年4月24日
どれだけ対応しようと思っても、後手後手になってしまうのはまあ、致し方ないのかなあと思うところ。
対策が行われたからといっても、出品者のそれを匂わす書き方や画像の上げ方など、運営側が頭を悩ますような問題が逆に増えちゃうかも。地下に潜っちゃったようなもんだからね。
僕はこの現金化問題、ゲームラボで実は指摘してたんだ
この現金化問題、僕はとある雑誌で指摘したことがあったんです。
残念ながら5月発売の2017年6月号で休刊が決まったゲームラボですが、休刊となってしまうまでの約1年半ほどの間、僕はスマホゲー、フリーソフト、ヤフオクウォッチャーという3つのコーナーで連載枠を持っていました。
2017年3月16日発売となったゲームラボ2017年4月号のヤフオクウォッチャーにて、この現金化問題をすでに指摘してたんですよ。
真っ黒なグレー
支払い方法を「かんたん決済クレジット」に指定しているところを見ると、クレジットカードの現金化というわけだ。なんともリスクの高い出品、絶対に真似してはいけない。
ゲームラボ2017年4月号P147より
僕がヤフオクウォッチャーでネタにしたのはこの出品。
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j419004211
※リンク切れとなってしまいました
この出品を見つけたとき、なぜ20万円を23万円で売るのか不思議に思ったんです。違和感を感じてすぐに出品者への質問を覗いてみてピンときた感じ。
質問一覧における質問者たちの妙な必死さを見て、確信したわけです。ショッピング枠を現金化してでもすぐに現金が必要なんだなと。
つまり、メルカリだけでなくヤフオクやジモティーなど個人間売買を対象とするオークションやフリマ系サービスではこの問題とこれからずっと向き合っていかなくてはいけないわけです。
今後も手を変え表現を変え、ショッピング枠を現金化したいユーザーと、それをカモにする出品者は後を絶たないように思います。
せめて運良くこの記事を目にすることができた人だけでも、そんな取引はしないようにしてもらいたいもんです。
今回の教訓
借金することが悪いこととは一概には言えません。しかし、その借金がしなくてもいい借金なら、多少生活が苦しくてもしない方が今後の自分のためになると、そう思うわけですよ。